葉山一色の家
葉山一色の家
Hyama-Isshiki house
神奈川県三浦郡
神奈川県の葉山一帯は、地形が複雑で入り組んでいる場所がとても多い。計画地も隣接して南側に小川と山を背負い、季節や時間によっては日照を得にくい環境だった。しかしその分、今後も開発されないであろう山の斜面には豊かな植生が残り、小川には多くの沢ガニが戯れる。
計画は、4人家族と両親の二世帯住宅である。敷地面積に余裕があったため、それぞれの世帯が「地面に近い暮らし」を望んでいること、また周辺環境に建物のボリュームを調和させることを考えて、平屋建てとした。のこぎり屋根の形状は、短い時間の自然光を効率的に採り入れるためのものである。
各世帯は建物中央の共有玄関ホールを境にして分けられている。客人を招き、もてなすことが多い4人家族の世帯には、半地下状に窪みをもち大人数が集まれる食卓スペースや、大型のペニンシュラ型キッチンなど、日々の暮らしを豊かにする工夫をしている。
構造設計 | |
---|---|
主要用途 | 専用住宅 |
敷地面積 | 498.77㎡ |
延床面積 | 194.32㎡ |
構造 | 木構造 |
規模 | 地上1階 |
竣工 | 2015年4月 |